日本では希少価値が高くなりつつある技法
日本の建具は元来柔構造による和式建築物用に作られていますが、建物の近代化、西洋化に伴い建具の様相も一変しました。柱や骨組みで支える柔構造の家屋では、壁や建具は仕切りの役割で、通気性や、光を通しやすい襖や障子戸が適していました。
現代住宅は、壁も柱として建物全体を強固な固形物とする剛構造建築での建具は、気密性が高く丈夫なものが適しており、柔構造建築に適している組子細工は、現代建築に向かず、難易度の高さや、需要の減少とともに、組子細工職人が急速に減っていき、現在では限られた職人のみが扱える希少価値の高い工芸技術となっています。
3Dの木工装飾
日本美術のほとんどは、平面部分に描く2D手法で、描く題材の美しさが際立つのに対し、組子細工は木の組み合わせだけで表現する3D手法が用いらています。
CG等で見かける幾何学模様を、日本では何百年も前から木と手作業のみで立体物として作り上げていました。それが組子細工です。
建具の枠にとらわれない自由な発想が
TATE GOODのコンセプトです
TATE-GOODは日本伝統木工技法である組子細工と意匠象嵌を用いたおもてなし製品です。 職人の手作業による精巧な組子細工・象嵌は、機械加工では表現できない繊細さと力強さ、柔らかさなど様々な表現力を秘めています。 日本の和室建具の技法を用いることで、日本の文化である「おもてなしの心」を製品として具現化いたしました。 ぜひ世界の皆様に触れていただき、ご愛用いただきたくお願い申し上げます。
〜日本伝統手加工木工技術 千年の歴史を未来へつなぐ〜
日本の意匠ハンドメイド工芸技術「組子細工」
日本には焼き物、漆塗り、木工など様々な工芸技術があり、いずれも「美術品」としての側面がございますが、組子細工は「建具」として編み出された実用装飾です。その歴史は古く、かの書院造りにも組子細工の装飾が見られます。